基地のまち福生を象徴する外人ハウス、一時は二千棟を超えるハウスがあったそうです。一方で土蔵蔵のある旧家も数多くあり洋と和が入り混じった独特の雰囲気が自然とこの街に流れます。古い外人ハウスをリフォームしながら同時にこれまた長い時を経た蔵の改修工事が始まりました、ちょっと頭が混乱しそうです。
福生の外人ハウス
以前、お隣の昭島市で以前に外人ハウスを2棟リフォームしましたが、福生市でも外人ハウスの全面リフォーム工事を頂きました。写真は工事前の外観写真です、以前ここに入居していた人が増築(写真の左側)したり棚を作ったり永く住んでいたのですが空き屋になってしばらく経つ間にあちこちボロボロの状態になってしまいました。限られた予算でどこまで復元出来るかまた挑戦が始まりました。
天板加工
加工中のモンキーポッドの天板です、こんな木目をしています。
モンキーポッド
先日引っ越しが終わったばかりのお宅に今日「無垢一枚板の座卓」を納めました。LDKに堀コタツ部分と座卓の部分を大工さんが加工しました、座卓天板はモンキーポッドの一枚板で日立グループのTVCMの「この木なんの木」として知られる大樹です。ウオルナットより安価で反りにくいため、無垢一枚板のテーブル材として人気があります。
地頭井戸
昨年末に地元にある井戸の屋根(滑車)架け工事をした写真です。この井戸は「地頭井戸」と呼ばれ江戸時代に水不足対策のため掘られ昭和30年代まで地域の共同井戸として使われていたそうで、福生市登録文化財に登録されています。明治39年(1906)に熊川村の森田浩一(府立二中在学時)に描いた絵が残っており、今回その通りに屋根(滑車)を復元する工事でした。もともとあった井戸のほうも木の板で囲う提案でしたが文化財に登録されているので井戸はいじれず、コンクリートで固められている井戸と木製の滑車のバランスがひどく悪い結果となってしまいました。