遅くなりましたが3人目になる大工育成塾10期生・桜組の塾生が4月よりわが社にきて頑張っています。
1人目は1年で2人目は2ヶ月でやめてしまいました。
毎年全国で100名ほど入塾しますが、最初の1年で30〜40人はやめてしまうようです。
今度こそ3年間頑張ってほしいし、こちらも真剣に教えていこうと思っています。
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「私の好きな写真と好きな文」
宇宙歴からすればほんの一瞬の存在の間に、喜怒哀楽をいっぱい詰め込んで旅をする人間はとても崇高な生き物だと思う。
叶わぬまでも自分はこうしたい、こうありたいと健気に挑戦しながら日々を過ごしている。
物理的には単に「一瞬」の旅なのだが、その時間に人間が創り上げる「価値」は高くそして永遠そのものなのだから。
俵石閣(その弐)
前回お伝えした「俵石閣」を訪れたときの、浴場にはいる前のホールの写真です。
大正期の数奇屋造りの雰囲気がでている仕事ですね。
俵石閣
先週 新築住宅の引き渡しも無事におわり、ほっと一息に箱根仙石原の「俵石閣」を訪れました。
30000坪の自然林の中に7室の客室しかない旅館がひっそりと佇ずむ質素な空間という感じ。
かつて大工を営んでいたという初代が手がけた数寄屋造りの別荘を移築したものなのだそうで、お風呂は有名で白くまったりとしたチョットぬるめのお湯でした。
いままでサラッとした温泉しか知らなかった自分は湯ノ花で白くねっとりとしたお湯に感動してしました。
一歩まちがうとひなびた旅館が見事な職人仕事のおかげで最近、文化財的価値が認められようとしているそうです。
久しぶりにぶりにのんびり過ごす大切な時間をいただきました。
工期
長い間かかって造った家をお客様に引き渡すまでに、あと数日。
仕上げ工事が日曜祝日を問わず続きます。
工事期間は天候や季節行事など考慮して組むのですが、外部工事のときに雨天が多かったり、職人さんがインフルエンザで長く休んだりその他色々なことで意外と余裕があるようで無くなってしまうものです。
もう少しでこの家も完成します、最後の追い込みで一生懸命頑張る職人はもちろん、木を育てる人、木を売る人、何万点という住宅部材とそれを造る人や運ぶ人に取付ける人、それに道具や機械を造る人や売る人、まだまだ釘にビス、コンクリート…
いったい何人の人がこの家にかかわったのでしょうか?
みんなを代表して最後まで良い仕事をしなくちゃ。
木工機械
かつてはどこの工務店でも持っていてこれが無ければ仕事にならなかった木工機械。
道具屋さんのトラックに積み込まれこれからくず屋さんに処分に持って行かれる赤く錆びた木工機械。
工務店が廃業したので引き取りにいったそうです、万能機・手押し鉋盤・自動一面鉋盤などまだまだ現役で使える機械たち。
確かに機械によってはほとんど使わなくてもすむような仕事の構造になり、当然機械を製造する会社も必要なくなってしまい、機械が壊れたときなど部品がなく大変です。
日本のものづくり産業は海外に流れどんどん衰退する一方、時代の流れでそれも仕様が無い事なのかもしれません。
でも、私達の仕事が必要とするお客様がいる限り、私達の仕事が必要とされるよう「知恵と工夫」で乗り越えて行かなければ、この機械達のようにお払い箱になってしまいます。
ご挨拶
約1ヶ月かかったアパートリノベーション工事が昨日で完了しました。
オーナー様にも喜んでいただき出来映えは150%の完成度です、ただ工事最終日に階下の方から騒音の苦情が入りお詫びににいきました、前日はたしかに現場もドタバタしていてうるさかったのでしょう、最後の最後でなんとも後味が悪い終わり方になってしまいました。
今回急に工事開始となり、着工前に工事連絡はしておいたのですが、一件一件直接ご挨拶にはいきませんでした。
今回のことでいくら短期間でも近隣にご迷惑をかけることには変わりなく、ましてや1つの建物の中での工事、事前のご挨拶の一声が大切なことを改めて思い知る結果となりました。
もっと仕事も生活も思いやりが大事なんだと知ることになった工事でした。
魔法びん浴槽
「魔法びん浴槽」といって二重断熱構造で浴槽のお湯が6時間たっても2°しか下がらないそうです。
現場作業を見ても昔は浴槽のまわりがスカスカだったのが随分とガッチリなって全然変わりました。
中にはいってもガッチリしたような、そういえば耐震ユニットバスなる物があったような気がします。
浴槽本体などは分厚い発砲断熱材に覆われてまさに魔法びんのような感じ(本物の魔法瓶を分解したことはありませんが)。
自宅のお風呂もポカポカ暖かくて、プカプカ浮いちゃうぐらい大きいのにはいりたいなぁ〜。
さくら並木ネットワーク
ここのところ昼間はあっちこっちに時間をとられ、夜J-WAVEを聞きながら図面を書くことが多く、そんな時耳にはいった「さくら並木ネットワーク」なるものにクリックする手がとまりました。
今回の震災の大津波を後世に語り継いでゆくために、津波到達最高地点に桜を植えるという単純明快なプロジェクトだそうです。
被災地の植木屋さんも仕事がなく、桜を植えることによって手入れなどの事業創出にもなるんだそうで、なかなかいいアイディアですよね。
一般の人は募金をすることぐらいしかなかなか支援ができないけれど、大きい団体ではなく個人やこういうプロジェクトに募金するのは使われ方がハッキリしていて気持ちがいいです。
さくら並木ネットワーク http://sakuranamiki.jpn.org/
ちなみに、ふっさの桜まつりは3月30日(金)から4月8日(日)まで、もうすぐ春てせすね!!